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国内外の複数メディアによると、トルコ北部のシリアと国境を接する空域でトルコ空軍が配備している戦闘機F-16によりロシアの戦闘爆撃機Su-24Mが撃墜されたと報じられています。これについてロシアメディアRTは17秒ほど領空侵犯していたと報じているそうです。

複数メディアが報じた内容として、現地時間今月24日午前トルコ空軍はロシアの戦闘爆撃機Su-24M 1機を撃墜したと発表しています。トルコ側の発表によると撃墜したのは配備しているF-16戦闘機で5分で10回の警告を行った後攻撃を行ったとしています。



この空域ではロシア空軍がシリア国内でIS対する爆撃を行いはじめてから領空侵犯が多発しておりその先の撃墜となりました。明らかになっているものとして先月3、4日にも再びロシア軍機がトルコ領空を侵犯する事件がありこの時は同じくF-16が迎撃体勢に入り領空の外に引き返させています。

この事件を受けてトルコは在ロシア大使を呼び出し厳重抗議しています。一方ロシア国防省も領空侵犯したことを認めており「気象条件が悪かったのが原因だ」などと悪意はなかったとする主張をしていました。しかし、トルコ側はこの時点で「再発時には相応の対応をする」「不測の事態となった場合、責任はロシアにある」と表明しています。またケリー米国務長官は「トルコがその権利に基づいて撃墜する可能性があった事案であり、非常に懸念している」とロシアを非難しています。(参考)

今回の撃墜についてロシア側はトルコ領空を侵犯したとは現段階では認めておらず(RTによると17秒間トルコの領空を侵犯していたと報じています)、それを確認しているとする西側諸国と緊張が高まる恐れもあります。

▼動画冒頭の赤い線が撃墜されたSu-24の飛行経路。地図上の黒い線がトルコ(上)とシリア(下)の国境線