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アメリカ航空宇宙局は宇宙ベンチャー『スペースX』が開発している有人宇宙船「ドラゴン」を使用した有人打ち上げ発注したと報じています。今後、国際宇宙ステーションなど低軌道への有人打ち上げはスペースXとボーイングが行うことになります。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2017年以降に行う国際宇宙ステーションへ宇宙飛行士を打ち上げ有人ミッションについてスペースXに対し正式な発注を行ったと発表しています。

NASA: SpaceXによる有人ミッションを正式発注・当初は米国人宇宙飛行士のみが利用 - BusinessNewsline

スペースXはアメリカの民間企業で現在ファルコン9ロケットと有人宇宙船ドラゴンの貨物型を使用した国際宇宙ステーションへの物資輸送ミッションを行っており、これまで行われた7回の打ち上げはすべて成功しています。

現在宇宙船を保有していないアメリカや日本など各国はロシアのソユーズ宇宙船の座席を購入し国際宇宙ステーションへ向かっているのですが、アメリカについては2017年後半以降はスペースXのドラゴン宇宙船もしくはボーイングのCST-100 スターライナーを使用し打ち上げを行う見込みです。しかし、2社の有人宇宙船はいまのところアメリカ人のみの輸送に限定されており、日本や欧州の宇宙飛行士は引き続きソユーズ宇宙船を利用することになります。



現在設定されている2017年後半の打ち上げについて既に宇宙飛行士は決定しておりロバート・L・ベンケン氏、エリック・ボー氏、ダグラス・G・ハーレイ氏そしてスニータ・ウィリアムズ氏の4名が行います。クルーは元スペースシャトルの操縦士から女性としては世界最長の宇宙滞在記録保持者などNASAが誇るベテラン宇宙飛行士がセンバツされています。

今現在スペースX、ボーイングのどちらで打ち上げを行うのかは決まっていないとされ4人の宇宙飛行士は2年後の打ち上げを目指し両機の操縦方法を習得するとのことです。またスペースXによると使用される宇宙船は陸上への着陸を目指すドラゴンV2になるとしています。

▼ドラゴンV2の緊急脱出装置テスト