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ここ数年の経済発展から公共交通が充実し様々な新興都市が誕生しているのですが、一方で今後建設される70あまりの新興都市について利便性が悪いという指摘を受けておりゴーストタウン化する可能性があるとのことです。

今回問題が指摘されているのは中国版高速鉄道の延伸により駅の周辺に新興都市の建設が計画されているものの、駅から新興都市中心部まで移動に要する時間が長く人が集まらない可能性が高いというものです。

中国高速鉄道沿線の新興都市、ゴーストタウン化70カ所―中国メ...:レコードチャイナ

具体的には山東省の高速鉄道駅・徳州東駅付近に建設された新興都市の場合、駅から新興都市の中心部までは10kmほど離れており、ここに向かうバスについても列車とバスの到着時間があっておらず20分ほど待つ必要があるとのことです。

現在中国で計画されている70あまりの新興都市についても駅からの距離は近くて数km、遠い場合は十数キロ離れており新興都市自体も商業施設が充実しておらず生活が不便なため短期間にゴーストタウン化する可能性があるそうです。

▼天津市で建設が進む『東方のマンハッタン』と呼ばれることもある新興都市
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中国では経済発展の背景に無駄な施設が多数建設される傾向があると言われています。中国国家発展改革委員会が発表した資料によると2009年から13年の5年間、新興都市計画や新たな高速道路、製鉄所などの結果的に無駄な投資となった額は6兆8000億ドル(約810兆円)に達したとしておりこれは総投資額の半分近い数値だとされています。

「中国 ゴーストタウン」で検索すると海外の街に似せたものから高層マンションが立ち並び誰もいない都市まで様々な画像がでてくるのですが、ロイター通信が今年7月に報じた内容として現在中国で売れ残っている分譲住宅の床面積は657万平方メートルとなるとし、この面積はシンガポールの国土面積に近いものだったとしています。(参考)