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様々な理由から外に漏らしてはいけない機密事項。それらは企業レベルでも存在するのですが、韓国の大統領はその健康状態すらも国家機密扱いされているそうです。

韓国の金泳三(キム・ヨンサム)元大統領が2015年11月22日死去しその告別式について朴槿恵大統領が風邪を理由に出席しなかったのですが、その前に大統領府が「過労による免疫力低下で高熱と咽頭炎の症状が出ている」「回復が遅れた場合、屋外で行われる告別式への参列は困難」などと国家機密にあたる大統領の健康状態を発表していたことについて問題が発生していると報じられています。

「朴大統領は風邪で高熱」国家機密のはずが、なぜ公表?=韓...:レコードチャイナ



実は韓国では大統領の健康状態は大統領警護室で「2級秘密」として厳重に管理されており公表されるものではないとしています。しかし、今回告別式の参加について機密扱いの健康状態が公にされたことについて背景に故金泳三元大統領が朴大統領を「独裁者の娘」などと過去に表現し批判していたことがあり、不仲が原因で告別式の参加を取りやめたという憶測を払拭することが第一の目的ではないかと指摘されているそうです。

ただ、24日に行われた閣議で既に体調不良の様子が国民に知れ渡っていたこと、症状が一般的な風邪ということで機密扱いには当たらないと判断されたことで公表に至ったのではないかとも考えられているそうです。(朴大統領は26日午後2時から韓国の国会議事堂で行われた告別式には参加しています)

今回の公表については韓国のネット上は「どうせ仮病だろ」「告別式に行きたくないから作り出した言い訳に決まってる」「国家葬は海外歴訪よりも大事な国家の重要行事だ。熱があるなら解熱剤を飲んで参列すればいい話」など非難する内容が多く書き込まれていたとされています。