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場合によっては何百人もの人が乗り込む大型の旅客機。考えただけでも時間が掛かることは当たり前なのですが、なんとこれをスムーズに行っていまうという特許をエアバスが取得しました。

米国特許商標庁が先日公開した特許情報として、エアバスはモジュール化した客室を旅客機に取り付けるという新たな航空機の特許を取得しました。

Airbus: 客室をそっくり分離取り外し可能な新型航空機の特許を取得 - Technobahn

記事によると「Method for boarding and unloading of passengers of an aircraft with reduced imobization time of the aircraft, aircraft and air terminal for its implementation」という特許で、具体的にはこれまで歩いて駐機中の旅客機に歩いて搭乗していたのですが、特許では予めコンテナのように分離された客室に乗客を納め、そのあと旅客機に載せ合体させる形にするというものです。

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Photo:Ars Technica UK
航空業界についてアメリカの同時多発テロ事件以降特にセキュリティー対策で場合によっては搭乗前に再度セキュリティー検査を受ける必要があるなど搭乗に時間がかかる傾向が続いていたといいます。そこで、客室をモジュール化しすべての検査や搭乗を旅客機前の段階である程度終わらせておけば、搭乗までの時間は大幅に削減できると考えたようです。

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Photo:Ars Technica UK
ただ、このモジュール自体は機体から供給される外部電源で稼働するものが多いと考えられ、客室内の与圧といった接続に関して疑問がいくつか残ります。
一方でモジュール化することで乗客の乗り降りや空港側のスタッフが行う清掃や料理の準備といった作業も楽になるという以外も、モジュールそのものが規格化されることで例えばメンテナンスが容易になったり機体はメンテナンスで使えなくても客室は使えるという運用の面でメリットがあるのかもしれません。