NOAA-16

米海洋気象庁が運用していた気象衛星『NOAA-16(ノア-16)』について、今月25日軌道上で分解したと発表しています。またこの分解により宇宙ゴミが発生しているとアメリカの統合宇宙運用センターが発表しています。

米戦略軍の統合宇宙運用センター(JSpOC)は11月25日(現地時間)、米海洋気象庁(NOAA)の気象衛星「NOAA-16」が軌道上で分解したと発表した。詳しい状況はまだ不明だが、スペース・デブリ(宇宙ゴミ)が発生したことが確認されている。

JSpOCによると、分解したのは日本時間11月25日17時16分(協定世界時同日8時16分)とされる。JSpOCは世界各地に設けられたレーダーや望遠鏡で、地球の周回軌道上にある大小さまざまな物体の監視を行っている。

マイナビニュース
分解した『NOAA-16』という衛星は2000年9月21日カリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地からタイタン2型ロケットにより打ち上げられた気象衛星です。設計寿命は2~5年とされていたものの状態は良好で2005年以降はNOAA-18の予備機として最近まで運用されていました。具体的には2014年6月5日に衛星本体に復旧不可能な重大な問題が発生したということで同月9日に運用が中止されていました。

したがって、その後は起動変更等はできず宇宙に放置されていたのですが、日本時間2015年11月25日に何らかの原因により分解したと発表されました。

記事によると分解の原因として衛星に搭載されている燃料、もしくはバッテリーの爆発が考えられるそうです。特にバッテリーの配線に使用されているハーネスが外れるという潜在的な欠陥があることが分かっており「NOAA-6」、「NOAA-7」、「NOAA-8」、また「タイロスN」という同じ規格が用いられたDMSP F11」、「DMSP F13」が何れもバッテリーの過充電による爆発事故が発生しているとのことです。


ちなみに、今回の分解事故とは関係ないものの同じ衛星となるNOAA-19に関して2003年に衛星を傾けて行う作業にとりかかったものの、なんと台座と衛星を固定するネジを閉め忘れ衛星が転倒してしまうという非常に珍しい事故が発生しています。ちなみに修理だけで1億3500万ドル(約160億円)の費用がかかったとのことです。

NOAA-19

NOAA-19_1
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