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防衛省技術研究本部で製作したのは日本が将来保有するF-3という国産戦闘機です。今回はF-3のコンセプトとなる『26DMU』を紹介します。

先月11月10日東京都新宿区『ホテルグランドヒル市ヶ谷』にて防衛装備庁技術シンポジウム2015が開催されました。これは陸海空自衛隊の装備品等について研究開発を行っている防衛省技術研究本部が一般の人に研究成果を報告するというものなのですが、今年はF-3の原型案となるであろう26DMUが発表されていたそうです。

防衛省技術研究本部は過去にも23DMU、24DMU、25DMUとその簡易3次元デジタルモックアップを作成し公開しており、今回の物は予想では26DMUになると考えられます。26DMUについては昨年発表された25DMUと形状はほぼおなじなのですがパイロットの意見が反映された形になっているとされ特にコックピット周りに変更が加えられたものと考えられます。

26DMU機体サイズについては具体的に報じられていないものの私が行った測定では全長16.3~17,4m 翼幅12.5~13.1m、全高3.5~4.1mとなりました。
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Photo:中国網
ミサイルは機体中央の機内に設けられたウェポンベイに格納されており機体両側面に2発の短距離空対空ミサイル、中央部に6発の中距離空対空ミサイルを搭載可能

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Photo:中国網
機体レイアウトは前方及び側方ステルス重視の形状になっているとのこと。これまで発表された23DMUは前方、24DUMは側方をそれぞれ重視した設計になっていました。また26DMUは水平尾翼が特徴的で水平ではなく10度ほど下方向に取り付けられています。

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Photo:中国網
エンジンにはF-22と同じような上下2次元に動く推力偏向ノズルが搭載されているとのことです。
参考:


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Photo:中国網
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Photo:中国網
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Photo:中国網
参考としてこちらが23DMU、24DUMのデジタルモックアップです。26DUMはこのような過去のデザインを徐々に発展させたものとなっています。

23-24DMU

F-3について先進技術実証機(ATD:通称『心神』)を用いた様々なテストを行い2018年度を目処に試作エンジンを開発、また18年度までにF3の具体的な開発計画が決められ2028年頃にF-3を実戦配備するという計画があります。