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史上最悪レベルの大気汚染が続く中国。改善するどころか逆に悪化しているのですが、これについて建築・建設の行政管理を担当する中国住建部は「大気汚染は車の排ガスが主な原因だ」などと主張したところ反発の声が寄せられたと報じられています。

最高国家行政機関である国務院の構成部門の一つ中国住建部(正しくは中華人民共和国住宅都市農村建設部)という日本で言うところの国土交通省にあたる責任者の1人が、現在深刻化している大気汚染の原因は住宅等から出るものが原因ではなく「自動車の排ガスが主な原因だ」と主張していると中国メディア『新浪』が報じています。

北京の大気汚染の主な原因は自動車の排気ガス?当局説明に「...:レコードチャイナ

記事によると、 中国住建部の責任者は冬場に大気汚染が深刻になることについて暖房が原因との見方があるものの集中暖房(セントラルヒーティング)は省エネかつ汚染物質の排出が少ない設備に改修していることや、再生エネルギーやクリーンエネルギーの使用を推奨していることを挙げました。その上で、最近の大気汚染は「自動車の排ガスが主原因だ」と持論を展開しました。

▼中国の大気汚染
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しかし中国のネットユーザーからは「でも自動車は冬にだけあるものではないよね?」 「なぜ寒くなるとスモッグが出るんだ?寒い日は自動車が倍に増えるのか?」「でも交通部は集中暖房のせいだと言っていますが」 
「これでみんなが自動車に乗らなくなったら、住建部は人の呼吸のせいだと言うのだろう」などツッコミや反論が寄せられているとのことです。

見出しでも紹介したように住建部は国内の建物等を担当している機関であり大気汚染の原因は自分たちが悪いのではないと言いたかっただけの発言になりました。集中暖房が原因ではないにしても毎年冬になると大気汚染が酷くなるのは家庭で石炭を使った暖房が原因とも言われており建物から多く排出されているのはほぼ間違いないと言われています。