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中国の北京航空航天大学は成層圏に飛行船を展開させ様々な活動を行う成層圏飛行船の初飛行に成功したと発表しています。

中国メディア中国網によると、「圓夢号」という成層圏飛行船の初飛行が実施されこれに成功したと報じています。この飛行船は北京航空航天大学が開発したものだといいます。

中国の近宇宙飛行船が初飛行、軍用の価値に期待_中国網_日本語

試験が行われたのは2015年10月14日でその後内モンゴル自治区シリンゴル草原に着陸したとしています。この飛行船は銀色の船体をしており18,000立法メートルの体積のある大型の飛行船です。試験では上空20,000mを48時間飛行。搭載されたソーラーパネルで発電しながら飛行船の前方と後部についたプロペラを稼働させ飛行したとしています。



成層圏飛行船

一般的な飛行船とは異なり文字通り成層圏地上11km~50kmの高高度を飛行する特殊な機体です。近年、特に欧米で積極的に開発されており、上空で静止させることで再利用可能な人工衛星のような使い方ができるとして民間レベルでも利用が考えられています。

具体的にはこれまで人工衛星が得意としていた偵察や国境の警備、通信の強化、航海の支援が安価で行えるとしており、フランスのThales Alenia Space社では最長で1年間連続して運用することが可能な成層圏飛行船「StratoBus」を開発しています。