
第二次世界大戦後、アメリカ統治下の沖縄県について実はソ連東部に対し核攻撃を行うよう命令が出されていたことがあったと海外メディアが伝えています。
military.comというアメリカの軍事系のニュースサイトによると1962年10月28日、当時アメリカの統治下だった沖縄県読谷村に建設された核ミサイル基地についてある報道がなされています。
米軍が返還前の沖縄に核ミサイル基地を設置、キューバ危機の際には実際に発射命令 - BusinessNewsline
記事によると、読谷村に建設されたのは『MGM/CGM-13 メイス』という巡航核ミサイル発射場を運用する基地で873rd Tactical Missile Squadron(第873戦術ミサイル部隊)が当時この基地を管理していたといいます。
出来事があったのは1962年10月28日でこの日、基地全体が非常警戒体制となっていたのですが米本土つまり軍上層部からソ連東部に対し核攻撃を実施するよう命令が出されたとのことです。しかし、当直士官で基地の司令官だったWilliam Bassett(ウィリアム・バセット)という人物の判断により核攻撃は行われなかったとしています。

この証言を行ったのは当直兵士のJohn Bordne(ジョン・ボードン)という人物で、この時の様子についてウィリアム・バセット氏は命令に従わなかったとして司令官の職を解かれウィリアム・バセット氏が代わりに巡航核ミサイルの発射を行おうとしたものの、当時の部下らが従わなかったため巡航核ミサイルの発射が実施できなかったとしています。このようなやりとりが基地内では数秒ほど続いたもののその後、核攻撃の命令を取り消す命令が入り正式に入ったとのことです。
『1962年10月28日』については、この日の午前9時の段階でソ連のニキータ・フルシチョフ首相はモスクワ放送にて核ミサイル撤去の決定を発表しており、基地に核攻撃の命令が下されたのはこの発表が行われた前後ではないかと考えられます。
ただ、人口密度が低いソ連東部への核攻撃なのかという点がそもそもおかしく、解任された司令官もやはりそのような理由から何かの間違いと考えついたのかもしれませんね。

さて一歩間違えば発射されていたMGM/CGM-13 メイスは中国への核抑止力として統治下の沖縄県にも配備されていたこともある戦術地対地巡航ミサイルです。射程は2,253km、飛行速度は1,046 km/h、固体ロケットブースタで射出されその後搭載されたターボジェットエンジンにより巡航飛行します。
サイズは全長13.5m、直径1.37mで弾頭にはW28核弾頭が搭載されており核出力は70kt、350kt、1100kt、1450ktの4つのタイプがありました(広島型原爆の核出力は4kt)。
米軍が返還前の沖縄に核ミサイル基地を設置、キューバ危機の際には実際に発射命令 - BusinessNewsline
記事によると、読谷村に建設されたのは『MGM/CGM-13 メイス』という巡航核ミサイル発射場を運用する基地で873rd Tactical Missile Squadron(第873戦術ミサイル部隊)が当時この基地を管理していたといいます。
出来事があったのは1962年10月28日でこの日、基地全体が非常警戒体制となっていたのですが米本土つまり軍上層部からソ連東部に対し核攻撃を実施するよう命令が出されたとのことです。しかし、当直士官で基地の司令官だったWilliam Bassett(ウィリアム・バセット)という人物の判断により核攻撃は行われなかったとしています。

この証言を行ったのは当直兵士のJohn Bordne(ジョン・ボードン)という人物で、この時の様子についてウィリアム・バセット氏は命令に従わなかったとして司令官の職を解かれウィリアム・バセット氏が代わりに巡航核ミサイルの発射を行おうとしたものの、当時の部下らが従わなかったため巡航核ミサイルの発射が実施できなかったとしています。このようなやりとりが基地内では数秒ほど続いたもののその後、核攻撃の命令を取り消す命令が入り正式に入ったとのことです。
『1962年10月28日』については、この日の午前9時の段階でソ連のニキータ・フルシチョフ首相はモスクワ放送にて核ミサイル撤去の決定を発表しており、基地に核攻撃の命令が下されたのはこの発表が行われた前後ではないかと考えられます。
ただ、人口密度が低いソ連東部への核攻撃なのかという点がそもそもおかしく、解任された司令官もやはりそのような理由から何かの間違いと考えついたのかもしれませんね。

さて一歩間違えば発射されていたMGM/CGM-13 メイスは中国への核抑止力として統治下の沖縄県にも配備されていたこともある戦術地対地巡航ミサイルです。射程は2,253km、飛行速度は1,046 km/h、固体ロケットブースタで射出されその後搭載されたターボジェットエンジンにより巡航飛行します。
サイズは全長13.5m、直径1.37mで弾頭にはW28核弾頭が搭載されており核出力は70kt、350kt、1100kt、1450ktの4つのタイプがありました(広島型原爆の核出力は4kt)。