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建造が噂されていた中国初の国産空母について、先月31日行われた中国国防省の定例記者会見で公式に認める発表を行ったと報じられています。

【北京=矢板明夫】中国国防省の楊宇軍報道官は31日の定例記者会見で、「中国の2隻目の航空母艦の研究開発を関連部署が進めており、すでに設計と建造の段階に入っている」と述べた。2隻目の空母の建造については海外メディアなどに繰り返し報道されてきたが、中国国防当局が公式に確認した形だ。

産経ニュース
人工衛星により撮影された衛星写真から中国初の国産空母を開発していると昨年10月に話題になりましたが、国内外メディアによるとこの空母とされた写真について、中国国防省は正式に空母であるとする発表を行っています。
楊宇軍報道官によると空母の仕様としては通常動力で排水量は5万トン、中国国産の艦載機(J-15と考えられる)を搭載するといった詳細も明かにしています。

ここから分かるのはまず排水量が5万トンということで規模としてはソ連製空母をウクライナ経由で購入した空母「遼寧」とほぼおなじと考えられます。また艦載機の発艦方法については蒸気や電磁カタパルトが搭載されるのではないかとも噂されていたのですが、J-15はそもそもそのような装置で射出できる機体にはなっていないはずなので発艦についても遼寧と同じスキージャンプ甲板になると考えられます。

2隻目の空母
Photo:IHS Jane's

こちらが昨年撮影された大連で建造が進められている国産空母です。これを報じたジェーン・ディフェンス・ウィークリーはエアバス・ディフェンス・アンド・スペースによると空母の長さは最終的には全長270m規模になるのではないかと予想しています。
サイズについてはアメリカのキティホーク級空母の全長323.8mより50mも短く、現在中国が配備している旧ソ連製の遼寧よりも305.0mよりも短いサイズです。

この空母については2014年1月、遼寧省瀋陽市で行われた第12期人民代表大会第2回会議にて遼寧省委書記と大連代表団が出席した時に『工期は6年で少なくとも4隻の同型艦を保有する計画がある』と発言があったともされています。