
宇宙航空開発機構(JAXA)によると、新型ロケットを使用し火星の衛星の1つ『フォボス』に人工衛星を送り込む計画があると報じられています。
読売新聞は2016年1月4日、JAXA(宇宙航空開発機構)が2022年に火星の衛星「フォボス」に向けて探査機を打ち上げる計画だと報じました。打ち上げには新型ロケット「H3」が利用され、3年後に地球に帰還する予定です。
フォボスとは火星の第1衛星で、1877年に発見されました。サイズは約27kmで、衛星の由来は不明。
sorae.jp
この探査計画についてJAXAからの正式発表ではないのですが読売新聞によると、2022年に行う宇宙探査として火星の衛星フォボスへの探査及びサンプルリターンを行う計画が進んでいると報じています。
記事によると、この探査計画については地球と火星が接近する2022年(予想では同年10月頃)に新型基幹ロケット「H3」を使用しフォボス探査衛星を打ち上げフォボスに着陸。約10gほどの土壌サンプルを採取し再び地球に帰還するという、日本が得意とするサンプルリターンを実施するとのことです。同探査機については打ち上げから3年後、地球と火星が接近する2025年1月頃に帰還するとのことです。
▼NASAの火星探査機、マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影したフォボス。RGB+近赤外線から合成されたもので色は強調されているとのことです。

火星の衛星フォボスについては旧ソ連時代の1988年探査機フォボス2号が探査を行っています。この探査機はフォボスへ小型着陸機を投下したものの上空わずか50mの高さで故障し詳細な探査計画は失敗しました。また、ロシアは2011年にフォボスのサンプルリターンを行う大型探査機『フォボス・グルント』(質量13.5トン)を打ち上げたもののこちらはプログラムミスが原因で地球周回軌道からの離脱に失敗しています。
ロシアは2018年にフォボス・グルント2号を打ち上げを予定しているものの実行されるかどうかは不明とのことです。
▼地球から見た月と火星からみたフォボスのサイズ比較(想像図)

Image credit: NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems/Texas A&M Univ.
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この探査計画についてJAXAからの正式発表ではないのですが読売新聞によると、2022年に行う宇宙探査として火星の衛星フォボスへの探査及びサンプルリターンを行う計画が進んでいると報じています。
記事によると、この探査計画については地球と火星が接近する2022年(予想では同年10月頃)に新型基幹ロケット「H3」を使用しフォボス探査衛星を打ち上げフォボスに着陸。約10gほどの土壌サンプルを採取し再び地球に帰還するという、日本が得意とするサンプルリターンを実施するとのことです。同探査機については打ち上げから3年後、地球と火星が接近する2025年1月頃に帰還するとのことです。
▼NASAの火星探査機、マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影したフォボス。RGB+近赤外線から合成されたもので色は強調されているとのことです。

火星の衛星フォボスについては旧ソ連時代の1988年探査機フォボス2号が探査を行っています。この探査機はフォボスへ小型着陸機を投下したものの上空わずか50mの高さで故障し詳細な探査計画は失敗しました。また、ロシアは2011年にフォボスのサンプルリターンを行う大型探査機『フォボス・グルント』(質量13.5トン)を打ち上げたもののこちらはプログラムミスが原因で地球周回軌道からの離脱に失敗しています。
ロシアは2018年にフォボス・グルント2号を打ち上げを予定しているものの実行されるかどうかは不明とのことです。
▼地球から見た月と火星からみたフォボスのサイズ比較(想像図)

Image credit: NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems/Texas A&M Univ.
衛星フォボスは直径27kmしかないいびつな形をした衛星です。特徴としては火星表面から僅か6,000km以内を公転している衛星で『太陽系内で最も主星に近い衛星』と知られています。またフォボスは火星の静止軌道より内側を公転しており火星の自転速度よりも速く、火星から見ると西から上って東へ沈み11時間後に再び上る軌道を公転しています。
フォボスは地球と月の距離よりも近い軌道を公転しているため火星からも肉眼で見ることができると言われています。