風力発電

風力発電の設置容量としては世界最大となっている中国。設置されている風力発電施設もかなりの数になるのですが、中国ではこの風車が原因で大気汚染が強まる原因になっているのではないかという説があるそうです。

2016年1月5日、頻繁にスモッグに見舞われる北京では、「風」が最も歓迎される「来客」になっている。手をこまねいて風を待つしかないという冗談もあるが、風が吹かない原因を風力エネルギーの開発のせいとする人もいる。中国科学報が伝えた。

Record China
風力発電所は地上数十メートルの比較的安定した風の流れを利用し発電する再生可能エネルギーです。中国については2013年の段階で風力発電総設備容量が90ギガワットを超えており、これはアメリカの60ギガワットよりも多く2013年だけでも16ギガワット増えておりこの量だけでも日本に設置されている総設備容量を超える量となっています。

今回の記事については、風力発電所が複数設置されたことで地表上の空気の流動が弱まり余計に大気汚染がひどくなっているのではないかというものです。これに対し北京大学の専門家は北京市の風上にあたる位置に風力発電所を2箇所設置したとしても弱まる風は微々たるものと説明しているそうです。
一方、清華大学の研究者によると中国で観測している風速から近年特に大気汚染がひどくなる冬と春にかけ低下している傾向が続いているとしています。ただ、これが地球規模のことなのかそれとも風力発電所が原因なのかは不明でさらなる研究が必要だと指摘しているそうです。

風力発電所で風は弱まるのか

単純に考えて風上にそのような風車があれば幾分か弱まるというのは想像できますが、これは正しいのでしょうか。2014年、科学誌ネイチャーに掲載された論文によると米、スタンフォード大学のマーク・ジェイコブソン氏の研究内容として風力発電所を複数基設置すれば例えば、ハリケーン『カトリーナ』といった台風を上陸前に著しく弱めることができるとしています。ただ、設置する風車は合計78,000基あまり必要でハリケーンの侵入口であるニューオリンズ沖合に並べなくてはならないとしています。(参考)

研究は「風力発電の風車が地球の風の流れにどれだけ影響を受けるのか」というもので導き出されたものなのですが、肝心の地球への影響は書かれておらず詳細は不明となっています。