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欧州宇宙機関(ESA)は今後の宇宙計画として2030年までに宇宙飛行士を月面に送り込む計画を発表しているそうです。

WIRED.jpによると欧州宇宙機関(ESA)は今後2020年から30年までに月探査機を含む複数のミッションを実施し、最終的に有人月面着陸を行う一連の計画を発表しいていると報じています。

人類は2030年までに、もう一度「月への切符」を手に入れる « WIRED.jp

今月7日、ESAのホームページに「Destination: Moon」(目的地:月)というページが公開されておりそこには「この月への回帰は、2020年代初めに開始される一連の有人探査を想定したものです。宇宙飛行士たちは、月面にいるロボットたちを周回軌道上からインタラクティヴに操作することになるでしょう」と説明がされているそうです。



ESAが目指す月面はここ最近注目されている南極です。これまで行われた複数の観測によると月の南極には氷があることが確認されており、NASAによると2010年3月チャンドラヤーン1号の観測によるとその量は少なくとも6億トンで氷の沈殿(厚さ数メートル)になるという観測結果も報告されています。

ただしESAの計画は困難が予想されます。まず宇宙船すら持っていないことから今後、独自の宇宙船及び着陸機を開発しなければならず、NASAやロシアのロスコスモスと協力を進める必要があると考えられます。しかし、今後の宇宙探査について火星という最終目的地があるもののそれまでに月に行くのか小惑星にいくのか2つの案が存在し宇宙機関ごとに温度差が生じています。
具体的にはNASAは小惑星探査に力を入れており月面有人探査については実施せずアメリカ人だけで火星を目指す方針です。一方ESAやロスコスモス、そして中国は月面有人探査を進めることを発表しておりいずれも2030年頃に有人月面着陸を実施すると言われています。(参考)