ファルコン9

スペースXは日本時間で今月18日に実施されるファルコン9ロケットの打ち上げについて、海上に設けられた着陸船への洋上着陸試験を実施すると発表しています。

アメリカの民間企業スペースXは自社が運用するファルコン9ロケットの第一段目について海上に浮かべられた無人の着陸船(Autonomous spaceport drone ship)への着陸を今月18日の打ち上げで実施すると発表しています。

「ファルコン9」ロケット、静的燃焼試験を完了 18日の打ち上げに向けて準備着々 | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト

記事によると、このロケットは太平洋標準時1月17日10時42分18秒(日本時間1月18日3時42分18秒)、カリフォーニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地から発射するもので、搭載されているのは海面の変動を測定する人工衛星『Jason-3』で、打ち上げについては前回陸上への着陸を成功させた改良型ファルコン9ことファルコン9 FT(Full Thrust)ロケットではなく従来型のファルコン9 v1.1になります。

▼Autonomous spaceport drone ship
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どのような理由で従来型になり陸上ではなく海上着艦にしたのかは不明なのですが、予想では前回の打ち上げでは地球を一周するわけではなく打ち上げ後しばらくして再び着陸場に戻ってくるという方法がとられており、大量の燃料を消費する方法がとられました。もちろんこれはスペースXが今後行おうとしているロケットの回収方法なのですが、ロケット本体が性能の劣るv1.1になったことや衛星の質量や衛星の高度、方角といった問題があるものと考えられます。

スペースXが今回行う着陸船への着艦は3回目になりこれまで行われた2度の着艦試験にはいずれも失敗しています。 (参考)

▼2回目の着艦試験