救急車

ありとあらゆるものが偽造される中国なのですが、実は人々の命を守る救急車についても偽物があるのはご存知でしょうか。今回は中国メディアに報じられた偽救急車について紹介していきます。

『偽救急車』について中国ではかなり昔からその存在が確認さてれているもののなぜか当局の動きが悪く未だに野放しなっている状態です。この問題についてチャイナフォトプレスが次のように伝えています。

長春に多数の「ニセ救急車」=お古の制服着用、不正に料金請...:レコードチャイナ

この偽救急車について取材を行った吉林省長春市では当たり前のように市内を走り回っているとしています。しかも、偽救急車で運ばれた人が大病院の救急入口に乗り込んでおり、他には病院の入院病棟前に停まっていのを見かけることができるとしています。

正規の救急車と何が違うのかという点について、まず偽救急車は担架など素人でも扱えるような簡単な医療機器しか装備されていないといいます。また正規の救急車は運転手を含め5人が乗り込んでいるものの偽救急車は多くても3人。彼らの服装は救急センターのものなのですが横流しされた以前の制服を着用しているとのことです。

そして救急車の搬送料です。偽救急車はこの搬送料で金儲けをしており正規の救急車よりも割高な料金を設定しているといいます。また患者がマンションに住んでいる場合、別途料金を請求するケースや患者を自宅や他の病院に送り届けるというタクシーのようなサービスも行っているといいます。

偽救急車が野放しになっている理由

当局も取り締まりを行っているのですが数が多く焼け石に水の状態になっていると考えられます。病院に運ばれた時点で病院側がおかしいこと気づくのではないかという指摘については、過去の例によると偽救急車はその病院の医師、病院事務員、警備員などと結託し患者から搬送料として救急車に支払われる利用料を不当に分配していたケースが報告されています。