蔡英文_1

先日、野党『民進党』主席の蔡氏に対してFacebookに大量の批判コメントが寄せられていたとお伝えしましたが、台湾の総統選で大勝した後にも大量の批判コメントが書き込まれる事態に陥っていると報じられています。

1月16日、台湾総統選で蔡英文主席率いる最大野党『民進党』が与党に大差を付ける形で圧勝しました。蔡英文主席については台湾初の女性総統になることは確実なのですが、実は同氏のFacebookに対して中国から再び大量の批判コメントが書き込まれていること報じられています。

台湾・蔡英文氏のFB炎上!中国ネットユーザーが「反独立」の...:レコードチャイナ

記事によると、中国の掲示板に今月20日19時頃から台湾のFacebookに書き込みを呼びかける投稿があり蔡氏のFacebookページにも大量の書き込みが行われました。その数は3時間で2万件以上で書き込まれたとしており内容は同氏を批判するものや台湾独立に反対する内容で、コメントの多くは中国で使われている簡体字で書き込まれていたとされています。

中国での蔡氏の扱いについてはまず国営メディアでは選挙結果を簡単に伝えられた程度で他のメディアもそれを引用する形に留まっています。また中国のインターネット上では現在「蔡英文」の文字列は検閲対象になっており検索することができません。
合わせて中国ではFacebookそのものが検閲対象になっており特殊な接続方法を行わない限り中国から閲覧することはできず、もちろんアカウントを作ったりコメントを書き残すこともできません。つまり昨年11月と今月16日に行われた中国本土からの大量の書き込みは中国当局が実施している検閲を回避しながら大量のコメントが書き込んだということになります。

この出来事については中国版ツイッターこと微博(ウェイボー)でも話題になっており、彼らの意見としては所謂『五毛党(ウーマオダン)』という組織に属する人間により行われたとの意見もあるとのことです。