米ボーイング社は日本時間2016年1月30日午前2時、開発中の新型旅客機「737 MAX」の初飛行を実施しこれに成功したと発表しています。

『737 MAX』はこれまで8,300機以上生産されたベストセラー機、ボーイング737を原型とした機体で大幅な改良は今回で4回目。737 MAXは第三世代の737NGの3シリーズ-700、-800、-900をそれぞれ原型としており、737MAX-7、-8、-9が開発されます。

737NGシリーズとの違いは大きく低燃費のLEAP-1Bエンジンに変更し翼の両端にウィングレットを搭載することで燃費を最大20%向上させることに成功した点です。その他にも翼や胴体に変更が加えられており全体的な性能も向上しているとのことです。また客室についてはボーイング787型をベースにLED照明などが導入されました。



▼コックピットの比較。上の737 MAXでは多くの計器がデジタル化されています


この機体については全世界を飛び回っている旧型機の置き換えもあることから、737 MAXの受注数は既に3,000機以上になっていると言われています。 

ボーイングはいずれも燃料効率を高めた中型機のB787型機、現在開発されている大型機とB777X、小型機737 MAXを提供することで最大のライバルとなっているエアバスに対し競争優位に付けることを見込んでいるとのことです。