国際自転車協議連合(UCI)が、1月30日に開催された自転車の世界選手権レースにおいて電動アシスト機構を隠して搭載した競技用自転車が発見されたと発表しました。世界選手権クラスのレースでの不正な電動アシストの使用発覚は史上初とのこと。乗っていた選手はその自転車を「自分の自転車ではない」として故意ではなかったと主張しています。

Engadget Japanese

一体どのような不正が行われたのかという点について、下の画像のようにフレーム内部に細長いモーターとギアを組み込み選手をアシストするというものと言われています。



こちらの製品は欧州では普通に販売されているものらしく、機械自体が違法なものではないのですがこれを選手が競技で使用する可能性があるとして国際自転車協議連合(UCI)は以前から警戒していたといいます。

今回の問題が発覚については選手が使用した自転車についてレース後に行われた車検の際に発見したとしており、UCIは電子機器が発する高周波を検出できるタブレット型の端末を使用していたそうです。


選手側の処分としては選手個人に対しては最低6ヶ月の全レースへの出場停止と約270万～2,700万円の罰金、そして選手が所属していたチームに対して同じく最低6ヶ月の全レースへの出場停止と約1,330万～1億3300万円の罰金が言い渡される可能性があるとしています。

ちなみに、不正を行った疑いのあるFemke Van den Driessche選手はこのアシスト機構の製造元となるVivax社と専属契約を結んでいます。