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ドイツが国外派遣しイスラム過激派組織ISに対し攻撃を行っているのですが、昨年末より実施されている夜間飛行についてコックピット内の照明が明るすぎるという謎のバグが発生しており任務遂行上支障でていると報じられています。

ドイツが昨年末、フランス軍によるISIS空爆作戦支援のためにシリアに派遣したPanavia Tornado(トーネード)攻撃機について、ソフトウェアのバグが顕在化し、夜間の偵察飛行ができない状態が続いていることが明らかとなった。

BusinessNewsline
海外メディアによるとドイツがシリアに展開している『トーネード IDS』という多用途攻撃機について夜間飛行の最に必要というコックピット内の照明について、なんとこの照明の照度が強すぎてパイロットの視覚を著しく阻害し運用が困難になる事態が明らかになったと報じています。
記事によると、具体的にはコックピットの照明を点灯するとパイロットが装着しているバイザーに光があたってしまい周囲を見渡すことができなくなるとしています。

ドイツ空軍によると今回の問題について、ソフトウェアに不具合があるとことは認めており今現在夜間飛行を行う必要はないため不具合による運用上の問題は生じていないなどと説明しているそうです。

今回のバグについて『夜間飛行ができない』などと表現していますが、正しくは『夜間攻撃が出来ない』ということでありこのような運用上の重大な問題が今まで放置され続けていたことに批判の声が上がっているとのことです。

トーネード IDS



トーネード IDSは1968年にイギリス、西ドイツ、オランダ、イタリアにより共同開発計画が提唱され1974年に初飛行した全天候型多用途攻撃機です。速度に応じて翼の後退角を調整できる可変翼を採用した比較的大型の攻撃機で最高速度はマッハ2.2、航続距離は3,900km。27mm機関砲2門を固定武装として空対空、対地、対艦の各種兵器、そして自由落下核爆弾など最大9トンの武装することができます。

現在イリギス、ドイツ、イタリア、サウジアラビアで運用されています。