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太陽からの熱で発電する大型の太陽熱発電が世界で建設されつつありますが、モロッコでは人口の3%の電力を確保できる世界最大の集光型発電所が稼働を始めました。

モロッコに建設が進められてきた世界最大の集光型太陽熱発電(Concentrated solar power)施設「Noor-Ouarzazate」の第一次工事が完了し、4日から発電を開始した。

BusinessNewsline
アフリカ大陸北西部、大西洋に面するモロッコの乾燥地帯で4日に稼働したのはNoor-Ouarzazateという太陽熱発電所です。発電能力は一般的な原発1基分を超える160MWで、現在Noor-1が稼働しており今後2、3の建設を進める予定です。施設がフル稼働した場合の総出力は500MW以上を想定しています。

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この電力はモロッコにおける100万世帯分の電力としており、総人口のおよそ3%に電力を供給できるとのことです。また火力発電所のようにCO2を排出しない再生可能エネルギーとなっており年間あたり76万トンのCO2排出削減が見込まれています。

▼建設時の映像


太陽熱発電所は鏡等で太陽光をそのまま反射し一点に集中させる『集光型太陽熱発電』が行われています。集光型太陽熱発電は大きく分けて3つタワー式、トラフ式、ディッシュ式があります。

Noor-Ouarzazateに建設されたものはトラフ式太陽熱発電というもので曲面鏡を用い太陽光をさせます。その位置にパイプを設置し内部に液体(主にオイル)を加熱、最終的に蒸気を発生させタービンを回転させ発電します。アメリカで多く建設されているタワー式太陽光発電と比較すると高温の液体が移動する距離が長くなるため熱損失が増える欠点があるものの鏡を単純に並べることが出来るため大規模な施設の建設が容易とされています。トラフ式太陽熱発電についてもその他の方式と同じように夜間の発電が可能です。