reversible solid oxide fuel cell

電池は電池でも電気を貯めることが出来なかった燃料電池についてアメリカのボーイング社は蓄電池としても使用可能な燃料電池の開発に成功したと発表しています。

使い捨ての乾電池のように放電のみ可能な一次電池、スマホのバッテリーやエネループのように繰り返し使用できる二次電池がありますが、『電池』という名前がついているにもかかわらず電池とは異なる『燃料電池』というのを最近耳にしますよね。
燃料電池は主に酸素と水素を電気化学反応させることで電気を取り出すことができる発電装置なのですが、ボーイング社はこれまで蓄電させることが出来なかった燃料電池に蓄電機能を搭載した新型機を開発したと発表してるそうです。

Boeing: 蓄電することも可能なリバーシブル燃料電池を米海軍基地に試験導入 - BusinessNewsline

具体的にどのようなものかは不明なのですが、ボーイング社はこの電池を 「reversible solid oxide fuel cell(可逆性固体酸化物型燃料電池)」と呼んでおり、酸素と水素を使用した一般的な燃料電池として、そして場合によっては生成させた圧縮水素を使用し蓄電池として利用することも可能だとしています。

システム全体は20フィートコンテナサイズと比較的大型なのですがボーイング社としては風力や太陽光で過剰に生産された電力を可逆性固体酸化物型燃料電池に蓄電することで電気のゼロ・エミッションを達成することができるとしています。

現在このシステムの試作機は米海軍で試験が続けられているとしています。