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アメリカ航空宇宙局(NASA)が次世代航空機の一つとして開発を進めているのは主翼に複数基のプロペラを採用したモデルです。

空を飛んでいる旅客機には2基から4基、小さいセスナ機であれば1基、もちろん軍事用の航空機でも1基~4基のエンジンを搭載してるのですが、アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発を進めている飛行機はなんと18基のモーターとプロペラを搭載しています。
これはSceptorという将来実験される航空機の主翼の前方に搭載されているもので、昨年4月から翼のみの試験が続けられています。

Ten-Engine Electric Plane Completes Successful Flight Test | NASA

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従来の航空機といえば大出力のエンジンを数基搭載しているのですが必ずしも効率が良いとはいえず逆に小型の動力を複数基搭載したほうがより効率が良いとする研究も過去に発表されいます。その研究成果を元にNASAが開発したのは所狭しとプロペラを搭載したこちらの主翼になります。

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NASAによると去年からの試験で従来の航空機よりもより低い速度で揚力を得られることが分かったとしており今後も研究開発を進めるとしています。また最終目標としては2019年までに500キロワット(700馬力)の出力のある電力システムと、9人乗りの試験機を開発するとしています。

ただ、この航空機の形状が将来の乗り物になるのかはNASAが過去に開発した航空機をみても分かるようにまったくの未知数となっています。実際のところは整備性や運用コスト、そして製造コストなど地上の効率が優先されるという傾向がみられます。