
何かあるごとに「最近の若者は」、「私が若かったころには・・・」など口にする大人やご老人がいますが、実はそんな人達が若かったころよりも最近の若者の方がより模範的な行動をとっていることが明らかになりました。
いつの時代も十代の若者は年配者から「近頃の若者は……」と苦言を呈されるものですが、その行動様式をつぶさにチェックすると、大人たちの若者に対する批判は的外れであったり、「お前が言うな」状態だったりすることはよくあるものです。アメリカで1万人以上の高校生を対象として隔年で行われた大規模調査によって、「近頃の若者」は「昔の若者」にくらべてはるかに模範的であることがデータとして明らかになっています。記事によるとこのデータは隔年、アメリカで高校生を対象に行うアンケート調査「Youth Risk Behavior Surveillance Survey(YRBSS)」で明らかになったものだそうです。データは1万人規模で1991年つまり24年前から行われているのですが、1990年代の若者と21世紀の若者を比較した結果少なくとも昔の若者が今の若者より模範的な行動をとっているとは言えないことがわかりました。
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データによると例えば喫煙です。20年前の高校生の喫煙率は31%もあったのに対し今の高校生は16%。興味本位を含めて過去にタバコを吸ったことがある人の割合については20年前の高校生が70%なのに対して今の高校生は44%となっています。
▼昔の若者(日本)

他には殴り合い喧嘩をしたことがある割合は43%から25%に、シートベルトの着用率は20年前も81%と高かったものの現在は昔よりも高い92%となったそうです。つまり現在の若者は昔の若者よりも素行が良くより模範的な行動をとっているというこという証明になりました。
有名なものでは今から5000年前、エジプトの遺跡から見つかった粘土板に「今の若者は」 という言葉が使われていたことが明らかになっていますが、どうやらこの流れは今の若者もそしてその世代が大人になった時も若者に対しても使われる言葉なのかもしれません。