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イギリスのヴァージングループが創設した宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック社は将来的に宇宙旅行を目指す『スペースシップツー』2号機を公開しました。

高度100kmへの宇宙飛行を目指すヴァージン・ギャラクティック社は2月19日、宇宙船「スペースシップツー」の2号機を公開した。

1号機は2014年に墜落事故で失われており、同社はこの2号機で試験飛行の再開と、商業飛行の開始を目指す。 この2号機には、物理学者のスティーヴン・ホーキングさんによって、「団結」や「結束」を意味する「VSSユニティ」(Unity)と名付けられた。

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ヴァージン・ギャラクティック社が今回公開したのは空中発射型のスペースプレーンとなるスペースシップツー2号機です。愛称はVSSユニティと名付けられたそうで、今後時期は不明なのですが将来的に数名の乗客を載せ高度100km以上の弾道宇宙旅行を目指します。

VSSユニティは1号機よりも若干のデザイン変更と一部仕様の変更が加えられたとしており、この変更については具体的には書かれてないものの前回の事故結果を反映したものと考えられます。

1号機の墜落事故

1号機は2014年10月31日に行われた飛行試験で機体が空中分解し副操縦士1人が死亡する墜落事故が発生しました。原因は機体に搭載されたハイブリッドロケットエンジンを点火後、異常振動が発生しこの対応ができなかった副操縦士の操縦ミスとされています。

また当時ヴァージン・ギャラクティック社では「事業を一日も早く開始したい」とする創業者、リチャード・ブランソン氏と機体開発が完全ではないとする開発責任者との間で深刻な対立があったとされています。2014年の墜落では操縦ミスの原因となった異常振動したエンジンの載せ替えについてもリチャード・ブランソン氏本人が現場の意見を聞かず独断で決めたと言われています。
ただ、同様の異常振動は載せ替え前のエンジンでも発生しており、振動の強さとは計器すらも読み取ることができない程度だったとされています。