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主にアジアとヨーロッパを繋ぐ航路としてエジプトのスエズ運河はあまりにも有名ですが、実は最近通行料を払いスエズ運河を通過するよりも遠回りして南アフリカを回った方が安いという船が出始めていると報じられています。 

海外の船舶情報会社SeaIntelが行った調査によると、ここ最近続いている原油安で一部のコンテナ船など大型船についてスエズ運河を通過する料金を支払うよりも遠回りなアフリカ大陸南端のアガラス岬を回航したほうが安くつくことが分かったとしています。

原油安の進行でスエズ運河の通航量が減少、通行料を支払って運河を通るより南アフリカ航路を選択した方が安上がりに - BusinessNewsline

事実として現在スエズ運河を通過するコンテナ船の通過数は減少していることが確認されており、少なくともここ数年では見られない現象だとしています。



具体的な数値等は記載されていないのですが、一部大型船では積まれた荷物の量(高さ)によって一時的に別の船に載せかる必要があるなど通行に伴う様々な料金が必要になるらしく、手間と金銭的な問題よりも時間と燃料を消費して南アフリカ航路を選択したほうがより安く通過できるとしています。また最近は少なくなったとは言えソマリア沖の海賊問題についても回避できる利点もあるとしています。


スエズ運河を通過するのにいくら料金がかかるのか調べたところ、丸いタンクを3個ほど搭載したLNG(液化)運搬船であれば1回の通過につき5,000万円を支払わなければならないそうです。この額は船の重量により変わりかなり高額な例なのですが、日本の海運会社がスエズ運河運営会社に支払っている年間の金額は400億円に達するとも言われています。
スエズ運河については2010年以降、数年に渡り通行料の引き上げを行っているといい「南アフリカ経由の方が安い」という稀な現象が今後も続く可能性が予想されます。
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