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本を黙読するときに頭の中で自分や他人の声が聞こえてくる人はいないでしょうか。これは大半の人が声が聞こえるというものなのですが、一部の人はそうではないという研究が報告されているそうです。

本などの文章を読む際に、声に出さずに黙読していても頭の中で文章を読み上げる「声」が聞こえる、という人が8割以上を占めていることが調査から明らかになりました。「読書中の内なる声」については、これまでほとんど研究が行われていない分野であり、幻聴障害の研究にも役立つのではないかと見られています。

GIGAZINE
漫画のドラえもんを黙読しているとき、ドラえもんの声はドラえもん、のび太はのび太のような声に聞こえてくることはないでしょうか。私もその一人なのですが、ニューヨーク大学のRuvanee Vilhaue教授らがアメリカ版Yahoo!知恵袋で行った調査によると、この質問に対し回答した全体の82.5%のユーザーが「読書中に声が聞こえる」と主張し、10.6%のユーザーは「声は聞こえない」と反論しているといいます。

また声が聞こえるという人の中にも幾つかタイプがあるそうで、「本の登場人物や、手紙やメールの送信者によって声色が変わる」というアフレコタイプ、「声色は毎回同じ(主に自分と同じ声で若干ピッチやトーンが異なる)」というタイプの他に、普段頭の中で考え事をするときに頭の中で聞こえる声と全く同じという例もあったそうです。

「声が聞こえるのは当たり前」という人からすると「聞こえない」という人がいるのは驚きなのですが、ただ個人的な話しをすると国語の本であったり雑誌、辞書といったものではそうではなく、あくまでアニメ化されていたり映画になった作品、漫画といった絵がついてる作品ほどその傾向が強い気がします。

小説家や漫画家、ただの文字から映画やアニメ化するという仕事をしている人についても調べると興味深い結果が出そうなのですが、人それぞれ頭のなかの本の読み方も違うというのは面白い研究だと思います。