アリハント_1

過去に報じられた写真がほとんどないことから極秘の潜水艦の一つとされるインドの戦略原子力潜水艦「アリハント」について、インド紙によると先日行われた性能試験で十分な結果が得られたとする記事を掲載しているそうです。

今月23日インドの経済時報は政府関係者からの話しとして、インド初の戦略原子力潜水艦「アリハント」の性能検査が行われ「多くの項目で事前の見込みを上回った」とする発言があったと中国網が引用して伝えています。

インド国産原潜、いつでも配備可能_中国網_日本語

戦略原子力潜水艦「アリハント」は2015年11月末に弾道ミサイル(模擬ミサイル)を発射する試験が行われこれに成功したと報じられたことがあります。

アリハント_2

アリハントについては2009年の進水時に撮影された1枚の写真でしかその姿が報じられたことがありませんでした。その後、2013年に搭載した原子炉が臨界に達したとインドで報じられたものの、写真として再登場するのは5年後の2014年です。去年からはいくつかの写真が撮影されていることから実戦配備に向けた試験が繰り返されていると噂されていました。

▼5年後に撮影されたアリハント(2014年8月)
アリハント_3

アリハントは全長112mの潜水艦で原子力蒸気タービン1軸(27,000馬力)を搭載し水中速力は24ノットとされています。武装については船首に6つの魚雷発射管と胴体中央部上方に4つの垂直発射管が搭載されています。ここにはK-4という射程3,500kmの中距離潜水艦発射弾道ミサイルが4発、もしくはK-15という700kmの短距離潜水艦発射弾道ミサイルが各発射管に3発、計12発が搭載されていると言われています。