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中国では裁判所が認定したブラックリスト対象者がいます。ブラックリストに入る理由はいくつかあるそうなのですが、今回は観光や仕事で利用する公共交通機関における対象者は実に300万人に達していると報じられています。

2016年2月29日、中国の最高人民法院(日本の最高裁に相当)は記者会見で、不当な手段を用いたブラックリスト対象者が2015年末に308万人に上ったと発表した。 

Record China
中国にはいくつあるというブラックリスト項目の一つに『全国観光客ブラックリスト』なるものが存在しています。これはリストは2015年4月に施行された旅行客非文明行為記録管理暫定法で観光先で問題を起こした国民、つまり中国人を対象にブラックリストに入れ国をあげて様々な制裁を加えるという日本では考えられないシステムです。

▼紅軍兵士の彫像の頭に座り記念写真を撮った男。その後、国から10年間のブラックリスト対象者となった。
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その制裁内容は例えば今回紹介する公共交通機関チケットの販売停止を始め出国の制限、また銀行融資も制限するという強力な内容になっています。

さて、このブラックリストに掲載された人物について、記事では虚偽の申告や資料の偽造、暴力や脅迫などで問題を起こした国民について2015年末の時点で308万に達し、国内の航空会社で発光が阻止されたチケット枚数は357万件に達したと報じられています。

中国政府としては44の国家関連機関と民間企業の情報連携してブラックリスト対象者に制裁を加えるとしており、国としてはリストを全て公開し企業の取締役など役職に就くことを阻止するという取り組みも既に展開するとのことです。

ちなみに、全国観光客ブラックリストについて記載期間は1〜2年(例外あり)となっており、これまでは犯罪行為を行った者のみが対象となるケースが多かったものの最近はトイレの使い方一つでもリストに入る可能性が示されるなどしています。(参考)