
13億人を超える中国でここ最近問題になっているのは埋葬方法についてです。中国では国策として伝統的な土葬から火葬、ここ最近は火葬でもなく樹木葬や海洋散骨にするよう奨励しているのですが、国内からは「毛沢東からやるべきだ」など声が上がっているとのことです。
2016年2月25日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版サイトによると、中国政府は遺骨も残さぬ埋葬方式を奨励しているが、ネットユーザーからは「まずは毛沢東と八宝山から」との声が上がっている。中国における埋葬方法と埋葬事情については過去に何度かお伝えしているのですが、広い国土を誇る中国でも従来のような土葬では農耕地が奪われるという事態に陥ったことから1956年の段階で毛沢東が「共産党員は喪事を簡素化し、率先して火葬を実行せよ」と殯葬改革を提唱し現在まで長らく火葬を奨励してきました。
Record China
▼北京墓地

しかし、ここ最近は火葬にしたとしても墓をつくる必要があるため“大気汚染の原因になる”などに理由をつけ火葬から面積が少なくて済む樹木葬や海洋散骨など新たな埋葬方法を奨励しはじめています。
火葬ですら抵抗があるという中国。ちなみに、火葬を提唱した毛沢東について中国の著名な歴史学者 章立凡らが「毛沢東の遺体は火葬すべき」などとインターネット上に発表したところ当局により直ちに削除されるという出来事があります。