フォルクスワーゲンが販売したディーゼル車について、不正ソフトを用いて排出ガスを意図的に抑えていた問題について、今のペースでは全車両の修理完了まで実に32年の時間がかかること報じられています。
路上や室内で行う試験のみNOx(窒素酸化物)が低く検出されるよう意図的にパワーを抑えるよう不正ソフトをインストールしていたドイツ、フォルクスワーゲンのディーゼル車について、海外メディアによるとこの改修を行っているドイツでは国内の車両だけで全車両の改修に実に32年かかる計算になるとしています。
VW車の独国内リコール、現行ペースでは完了に32年かかる見通し - Bloomberg
フォルクスワーゲンの不正ソフトがインストールされた車両はドイツ国内だけで240万台あり、2月よりリコールが開始されたもののここ3週間に修理された車両はわずか4300台で1週間あたり1400台になるとのことです。
フォルクスワーゲンについては1年以内で全車両のリコールを終えるよう計画が立てられており、週に修理しなければならない車の数は1400台ではなく4万6000台です。修理内容についても不正ソフトを上書きすればいいという単純な問題ではなく、基準値を大幅に上回るNOxを排出しているエンジンパーツの交換が必要という時間と手間のかかる作業も含まれています。
フォルクスワーゲンは全世界に向け輸出されておりEU内でもリコール対象車数は850万台になるとされこれにかかる費用、そして制裁金だけでも数千億円や数兆円になると言われており今回の不正は自動車史残る大事件になることは間違いありません。
フォルクスワーゲンは全世界に向け輸出されておりEU内でもリコール対象車数は850万台になるとされこれにかかる費用、そして制裁金だけでも数千億円や数兆円になると言われており今回の不正は自動車史残る大事件になることは間違いありません。