image_28

日本では東日本大震災以来ソーラーパネルを設置する家庭を多く見かけるようになりましたが、一方欧米では道路にソーラーパネルを敷設するというアイディアが実現しています。フランスでは全長1,000kmのソーラー道路が建設されることになったとのことです。

ソーラーパネルは今や、あらゆる場所で見られるようになった。いっそのこと道路にも敷いてしまったらどうだろう? 実は今、世界各国でソーラー道路への関心が高まっている。走っている間に電気自動車を充電できるようにするというプロジェクトまであるのだ。

NATIONAL GEOGRAPHIC
記事によるとフランスで敷設されることになったソーラーパネルについてどのようなモノになるのあかについて記載はないのですが、フランス政府としてはこの道路を造ることで将来的に500万人の電力供給能力を確保することができるとしています。

道路に敷くソーラーパネルについて、主に欧米ではいくつかの企業が開発しているとのことです。例えば、フランスの道路建設会社Colasの場合、「ワットウェイ(Wattway)」という技術では路面を剥がし敷設するというものではなく、今ある道路の上に設置するだけという低コスト化に特化したものだといいます。



その他には2014年に紹介したアメリカのブルソー夫妻で知られるSolar Roadways社が開発した道路は六角形上のパネルを組み合わせたモノとなっており、従来のアスファルトは剥がす必要があるものの1つのパネルあたり113トンの重量に耐えることができるとしており、仮に全米の道路・歩道に敷き詰められれば国内で消費する消費電力の3倍の発電量を確保することができると主張しています。

▼オランダに敷設されたソーラー道路
image_29
記事ではオランダに建設された70mのソーラー道路について記載もあるのですが、発電量は予想を上回りこの距離だけで3世帯をまかなえる量を発電することができたとしています。(費用は3万ユーロ)

確かに道路に敷くとなると技術的、コスト的に難しいことが多いのですが、例えばそれが歩道やお店や家の駐車場だったらどうでしょうか。日本のように国土が狭い国では耕作地を潰してまでソーラーパネルを設置する場合があるのですが、従来の機能を維持しつつ電気もつくることができるという案は低炭素社会に大きく貢献できる案として良いと思います。