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中国の公園や広場で早朝から深夜まで日々繰り返されているのは「广场舞」、日本語では広場ダンスというものです。度々問題になることがあるのですが、先日も住人との間でトラブルが発生しエアガンで襲撃するという事件があったと報じられています。

2016年3月14日、中国の中高年女性の間で人気の「広場舞(広場ダンス)」。公園や路上などに音響機器を持ち込んで踊りまくることから、近隣住民との騒音トラブルが社会問題となっている。 

Record China
公園といえば子供が遊ぶ以外にも大人がランニングしたりと世界的に『静かなエリア』なのですが中国では違います。中国では主に中年のオバサン連中が重低音と大音量を轟かせながら統一したダンスをするという広場ダンスを行ない騒音が社会問題化しています。

フランスメディアによると、今月中国南部の広西チワン族自治区で広場ダンスをしていた女性にエアガンを発砲した男性が現行犯逮捕されたとしています。記事によると男性は女性らに対し静かにするよう注意したものの逆に嘲笑され今回の事件を起こしてしまったとしています。



この手の事件は特に中国の都市部で発生する傾向が多く、原因となる広場ダンスが行われるのも公園だけではなく街の広場や歩道などある程度の広さがあれば行われるとしています。

どのくらい酷いものなのかというと2015年9月には中国政府が「公共の場でのダンスを管理する仕組み」を立ち上げ広場ダンス愛好家らを政府主導で管理していく方針を明らかにしています。しかし、特別有効な手段はとられておらず規制らしい規制は無いというのが現実のようです。

▼上海地下鉄入り口で踊るimage_31

ちなみに、ダンス愛好家は国内に数千万人から1億人いるとされており湖南省長沙市の中南大学の教授は「毛沢東時代の集体主義で育った彼女たちは広場や公園など公共施設での集団行動に慣れ親しんでいる」と主張しています。