最先端の主に軍事技術の試作・開発をしている米国防総省の国防高等研究計画局「DARPA」によると、人体の末梢神経を刺激するだけで学習能力が活性化されるという未知の効果を発見したと報じられています。
体内に張り巡らされた末梢神経は、脊髄を通じて臓器や皮膚、筋肉などと脳のニューロンを繋ぎ、消化や、触覚、運動といった生物学的機能を統制している。しかし、米国防高等研究計画局(DARPA)の研究によると、これまで脳の領分だと思われていた学習の促進が、末梢神経を刺激することで実現されるらしいことが分かってきた。国防高等研究計画局DARPAといえば最先端のロボット開発から再使用型ロケット、ヘリコプターに搭載する昆虫のような着陸装置まで主に軍事技術に応用できそうな技術開発を進める部門なのですが、実はもう一つ人間の脳に関することも力を入れています。
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DARPA、脳にインプラントを埋め込み外部接続する技術開発へ
そんなDARPAによると、末梢神経を刺激することで例えば外国語の学習、情報分析、暗号解析などをより短期間で習得できるという効果を発見したとしています。
DARPAはこの技術をTNT(Targeted Neuroplasticity Training)としており、具体的にどのような方法で行うのかは明かされてないのですが、人間の皮膚に傷みを伴わない程度の刺激を与えるだけでこの効果を発揮できるとしており神経を返し脳を刺激することで脳内の神経化学物質が放出され結果的に学習スキルが向上するとのことです。
この技術を応用することで米国防総省の広範囲の訓練コスト・期間を削減することができるとしており「今後学習を強化するためのプラットフォーム技術の開発を進める」としています。