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ロシアの実業家ユーリ・ミルナー氏、そして理論物理学で有名なスティーヴン・ホーキング博士がステージ上で発表したのは光速の20%というとてつもない速度で移動できる探査機です。これにより将来太陽系から最も近い恒星系に探査機を送り込む計画があるそうです。

恒星間探査計画 Breakthrough Starshotとして今回発表されたのは縦横3mほどの極薄の帆をもった探査機を宇宙に展開させ、地上かレーザー照射を行うことで加速させる方法でお隣の恒星系ケンタウルス座アルファ星に送り込むという計画です。

Breakthrough Initiatives

計画によると、まず『帆』と『レーザー』を使用する理由について、現在一般的に使用されている化学反応を利用した推進装置でこれを行った場合、つまり一般的なロケットで加速しケンタウルス座アルファ星まで航行しようとしても距離にして4.25光年(25兆マイル、約40兆2336億km)を移動するのにかかる時間はおよそ7万年以上です。
これは人類が開発し最速で移動しているボイジャー1(秒速17km)での計算とのことなのですが、今回発表された帆とレーザーを使うことで理論上20年で到達することができると主張しています。



計画では『Light Beamer』という出力100ギガワットクラスのレーザー照射装置を空気の乾燥した高地に数十台建設し、重量わずか数グラムしかないという探査機『Nanocraft』を開発します。海外メディアによると、この設備と探査機の開発だけに費用は100億円、10年単位の時間がかかるとも書かれていたのですがこのお金に関してはフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏らの出資もあり現在確保できているとのことです。

仮にこの計画が順調に進みケンタウルス座アルファ星に真っ直ぐ送り込むことが成功した場合、観測方法はフライバイ(通過しながらの観測)になるとしているのですが光速の2割の速度で飛行しながらこれができるのかは疑問が残ります。

ケンタウルス座アルファ星

ケンタウルス座アルファ星とは恒星系を指す名前でここには主星(太陽系でいうところ太陽)となるケンタウルス座α星Aに第1伴星 ケンタウルス座α星B、そして第2伴星 プロキシマが公転しています。この3つの天体はすべて恒星(つまり太陽)であり恒星が3個ある三重連星になっています。

地球のような惑星はあるのかという点について、第1伴星 ケンタウルス座α星Bに地球質量の0.92倍の岩石惑星が近距離を公転している可能性があるという観測結果が報告されている程度で何らかの生命がいるとは考えられていません。