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これまで唯一地球外知的生命体から発信されてきたなどと言われている『Wow!信号』。この手の番組が放送されれば必ず登場する有名な信号なのですが、最新の研究によると天体により発せられた電波である可能性が指摘されているとのことです。

1977年は、映画スター・ウォーズ・シリーズの第1作「エピソード4/新たなる希望」が公開されたSFファンにとって記念すべき年ですが、地球外生命体によって送信されたのではないかと疑われる謎の信号「Wow!シグナル」が発見された年でもあります。いまだに正体が分かっていないWow!シグナルについて、新たに「彗星発のものである」という説が出されて、2017年、2018年に検証実験が計画されています。

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地球外知的生命体探査『SETI』プロジェクトにより1977年8月15日、これまで雑音程度しか受信してこなかったのですがこの日、非常に強い信号を受信しました。信号は実に72秒間続き観測していた人が思わず「Wow!」と書き込んだことからWow!シグナルやWow!信号などと呼ばれています。
発見後から現代まで地球外知的生命体が発信したとされる可能性が指摘されているもののこの日を最後に同じ電波を受信することはありませんでした。

▼Wow!信号が観測された領域(地球から見て射手座の方角)
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この信号は一体何だったのかについては様々な議論があるのですが記事によると、ある2つの彗星により発せられた可能性が高いとする説が出ているそうです。

この2つの彗星は水素ガスに覆われており、たまたまWow!信号を受信した電波望遠鏡の前を通過したことで誤検出してしまったというものです。実は観測された信号は水素線という一種の電波の周波数に非常に近く、この2つの彗星はWow!信号の同じような帯域の電波を発している可能性が考えられているそうです。

もちろん彗星が電波を発している可能性については否定的な意見があったり現在観測されていない理由についても説明されていないのですが、この説を唱えているオハイオ州立大学のジェリー・エーマン博士は電波望遠鏡を建設し観測し続ける必要があるとしており現在クラウドファンディングプロジェクトを通じて電波望遠鏡の建設資金を募っているとのことです。

SETIでは今も地球外知的生命体からの合図をキャッチしようと様々な望遠鏡を使用した観測が続けらているのですが残念ながらそれらしき発見や成果はWow!信号以外はゼロとなっています。