今月18日、Aurora Flight Sciences社により公開されたのはLightningStrikeという24基の電動モーターを採用した垂直離着陸機の試験飛行映像です。これは米国防高等研究計画局(DARPA)の「Vertical Takeoff and Landing Experimental Plane (VTOL X-Plane)」という次世代垂直離着陸機開発計画で行われているものです。計画は現在実験機を用いたフェイズ2となっており、今後行われる飛行結果に問題がなければフェイス3に移行するものと考えられます。



「これが航空機なのか」と思ってしまうほど変わった形をしているのですが、性能的には垂直離着陸機でお馴染みオスプレイと一般的な輸送機の中間、またこれを一部超えるような飛行性能が求められています。
具体的には機体重量の40％以上、約4,535～5,443kg搭載を積載できることや約555～740km/hの速度で飛行しホバリング時のエネルギー効率を60％以上にするとのことが求められています。



機体はロールスロイスとハネウェルという特に電子制御技術で有名な会社と共同開発し進められているもので、従来のように数基の大出力エンジンを搭載するというものではなく、分散型推進機関という小型の動力を複数設けることでより高い飛行性能を示すという研究結果の元に機体設計が行われています。