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湿度を調整するため加湿器を置いている方も多いと思いますが、実は過去に加湿器に入れられた薬剤が原因で239人が死亡するという事件が韓国であったことはご存知でしょうか。

2016年4月25日、新華網によると、近ごろネット上に数年前に韓国で頻発した「殺人加湿器」事件に関する書き込みが増えている。事件の真相は何だったのか。 2011年に事件が明るみに出てから5年。妊婦や幼い子どもに多数の被害者を出した。死因は急性肺病とされ、韓国社会にパニックを引き起こした。

Record China
殺人加湿器事件などと韓国で呼ばれているのは2011年に明るみになったある出来事です。これは同年4月から5月にかけ妊婦や産婦が肺炎を患い相次いで亡くなったため発覚しました。しかし何故肺炎になったのかは当時分からず院内感染が発生した可能性も疑われていたものの、11月にようやく加湿器に使用する殺菌剤が原因の可能性が高いとして保健当局は4社に対し回収命令を出しました。

その後、同様の肺炎を患い亡くなった人が数多くいることがわかり韓国政府によると死者数は239人としているものの実際は500人近くいるのではないかとも言われています。

殺菌剤を生産していた会社はどうなったのかという点について、その一つオクシー社こと「株式会社オクシー・レキットベンキーザー」は回収命令が出された2011年11月に解散し、解散した同じ日に「有限会社オクシー・レキットベンキーザー」を設立していたことが明らかになったと最近報じられているそうです。
韓国では法人が解散するなどして消滅した場合、その事業を引き継いだ新法人であっても過去の刑事責任は問われないと日本で言う最高裁判所が判断を示しているそうです。

ただ、他のメーカーを含め被害者には賠償等は続けているとされているのですが、ここ最近続く韓国の人命軽視や対応の遅れ、そして責任のがれが過去から現在も続いている問題として殺人加湿器事件が再び注目されています。