
手術というと医師が器具を使いまた動かし行われますが、この一部について将来は無人ロボットにより行われるようになるかもしれません。米の医療機器メーカーは医療ロボットを使用した世界初の自動による縫合実験に成功したと発表しています。
外科手術用ロボット最大手のIntuitive Surgical社が開発したAI方式による外科医ロボット「Smart Tissue Autonomous Robot (STAR)」を使った実験により、世界で初めて、患部の縫合を自動で実行することに成功したことが同チームが学術専門誌「Science Translational Medicine」に発表した論文により明らかとなった。最先端医療機器として人の指を動きを忠実に再現しするマニュアル式ロボットアームのような最新の機器は国内外でも導入されているのですが、そのようなモノとは異なり今回Intuitive Surgical社が開発したのは一切医師の操作を必要としないという外科医ロボットになります。
BusinessNewsline
こちらがSTARによるメディア向けの実験映像なのですが見る限りではまだまだ初歩的な手術になると考えられます。研究ではSTARを使用しブタの腸を縫合するという試験が行われ撮影された3D画像を元に自動で縫合することができたとしています。今後技術開発が医師が行うような極めて繊細な手術も行えるようになるのでしょうか。
同社は『da Vinci Surgical System』という最先端の手術支援ロボットを開発しているメーカーでブドウの皮をめくり縫合するという動画が過去に話題になったことがあります。このロボットは日本国内では大学病院を中心に183台が導入されています。価格は1台3億円前とのことです。