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皆さんのPC、会社のPC、そしてテレビの録画等に使用されている記憶装置、HDD。今回は大量のHDDを運用しているクラウドバックアップ業者が発表したメーカーごとにHDD故障率を紹介していきます。

クラウドバックアップ業者のBackblazeは17日、2016Q1版のHDD信頼性調査結果を発表し、HGST、Seagate、Toshiba、WDC(Western DIgital)の合計5万超のHDDを運用結果から、この4社の中で一番信頼性が高いのは、不良発生率1.03%でHGST、2位は3.06%でToshiba、3位は3.48%でSeagate、そして4位は6.55%でWDCになったことを明らかにした。

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大量のデータを保存できるHDDは皆さんが使用するパソコン以外では、特に最近ではクラウドというオンライン上に保存できるサービスが普及しています。今回はクラウドバックアップ業者が運用している大量のHDDからそれぞれの故障率が発表されたそうです。

HDDは基本的にPC内部やケースに収められており表示されいるのは○○GB、○○TBというものだけで搭載されているHDDがいったいどこのメーカーが作ったものかはほとんど目にすることはないと思います。しかし、そのHDDにも壊れやすいもののそうでないものがあることが特に自作PCユーザーの間では知られていました。

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2016 Hard Drive Review: Testing 61,590 Hard Drives

Backblazeの調査によると、最も故障率が低かったのはHGSTが製造したものです。同社は元は日立グローバルストレージテクノロジーズという日立製造所のHDD部門で2002年に米IBMから買収したHDD事業に統合し2002年12月に発足した企業です。現在は比較されたHDDメーカーの一つであるWDC(ウェスタン・デジタル)が買収し傘下の企業となっています。

HGSTによると、今回のBackblazeの研究データはあくまで停止することなく連続使用が前提となるデータセンターのような使い方をした場合の故障発生率と説明しています。同社によると同じように見えるHDDにも個々の用途があり、それに合わせた設計がされているとしており過去にSeagate製のHDDの故障率が過去に高かった理由はデータセンター用に作られていないためだと説明していました。

HDDメーカーが語る「HDDを壊さない使い方」、HGSTが店頭イベント実施 (取材中に見つけた○○なもの) - AKIBA PC Hotline!

確かに過去HGSTが開発したヘリウム充填型HDDを発表したときに業者向けであり一般向けではないなどと説明されていたのですが、その背景にはHDDにも個々の用途があり設計がされているためだということがわかります。

どれがデータセンター向けでどれが私達が使用すような一般向けなのかはメーカーホームページでも表記することはないのですが、そのような設計もされている場合もあるということは覚えておきたいところです。