
インドが開発を進めているスペースプレーンに関してその先行試作機として『再使用型ロケット技術実証機』の開発が進められていたのですが、この機体が初飛行が行われたと報じられています。
インドの宇宙機関となるIndian Space Research Organization (ISRO)は23日、無人の小型スペースシャトルとなる「Reusable Launch Vehicle-Technology Demonstrator (RLV-TD)」の打ち上げ試験を実施し、成功したことを発表したISROが試験を実施したのは『Reusable Launch Vehicle-Technology Demonstrator(RLV-TD)』再使用型ロケット技術実証機というものです。試験では重量9トンの固体ロケットブースター(HS9)の上部にRLV-TDを搭載しおよそ48kmで切り離されその後、音速を超える超音速で飛行し一連の飛行性能を試験したものです。
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ISROによると、今回行われたHEX(極超音速飛行実験)の他に合計4回の試験飛行、LEX(ランディング実験)、REX(リターン飛行実験)、SPEX(スクラムジェット推進実験)、HEX1(再利用可能なロケット技術実証極超音速実験)を予定されており性能試験の結果、より大型の二段式宇宙輸送機の実用化をめざします。


ISROが開発目指すスペースプレーン
ISROは将来的にTSTO『Avatar(アバター)』という大型の二段式宇宙輸送機の開発を目指しています。アバターは高度およそ100kmで第一段を切り離し、第一段目は滑空し滑走路に着陸します。人工衛星等を搭載した第二段はエンジンを点火し加速、人工衛星を軌道に載せた後に大気圏に再突入しパラシュートで回収するという計画です。つまりこのスペースプレーンは全段再利用型の宇宙輸送機ということになるのですが、ISROとしては2025年にも1号機の打ち上げを目指しています。
