携帯電話の電波が原因で脳腫瘍ができるなどという話を聞いたことはないでしょうか。この手の研究は複数存在しており因果関係の有無が指摘されてきたのですが、過去30年間の記録から調べられたものでは因果関係が認められなかったとのことです。
がんの診断がすべて公式に記録されるオーストラリアのデータから、携帯電話が普及する一方、脳腫瘍の発生率は男性においてわずかに上昇しているものの、女性においては30年にわたり安定していることがわかった。脳腫瘍という言葉はよく耳にするものの実際に発生しているのは1万人に1~2人と悪性腫瘍(ガン)に比べ極めて少ない病気です。一方で脳腫瘍が発生する原因は未だに明らかになっていません。
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さて、この脳腫瘍について一方で携帯電話の電波、特に通話や通信時に発生する電波が脳腫瘍の発生原因ではないかという研究が報告されています。ただ、今回シドニー大学が行った同国で携帯電話が普及し始めた1982~2012年までの脳腫瘍と診断された男性1万9,858人、女性1万4,222人のデータを照らしあわせた結果、携帯電話の普及と脳腫瘍件数の相関関係は確認されなかったとしています。
携帯電話と脳腫瘍に関しては過去、イギリス政府のモバイル通信健康調査プログラムで議長を務めた大学教授が「携帯電話は21世紀のタバコとなりうるなど」と主張している他、携帯電話を10年以上使用することで脳腫瘍リスクが高まる(4割近く)などとする研究データがEU内で報告されていました。
ちなみに大半の人が携帯電話(スマートフォン)を使用する場合、直接耳にあてて通話していると思うのですが実はその利用方法は誤りでありメーカー各社は身体から15mm以上離さなければならないとしています。