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チベタン・マスティフ。この手の話題に詳しい人であれば一度は耳にしたことはあると思うのですが、過去中国人が2億円で購入したことで話題になった犬種について実は現在はほとんど価値がゼロになったと報じられています。

2016年5月25日、社会的地位の高さを示すアイテムとして、中国富裕層から絶大な大人気を得ていたチベット犬(チベタンマスティフ)だが、現在は「くれてやる」と言われても欲しがる人がいないほど人気が失墜してしまった。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。 

Record China
チベタン・マスティフはチベット高原を原産とする超大型犬の希少種です。この犬種が注目されだしたのは中国人富裕層が好んで買い求めたことを受け高騰したためです。中国人らはこの犬を富の象徴として他人に自慢したいがために積極的に買い求め2006年頃より注目されはじめ2011年に1匹あたり3000万元(当時約3億7000万円)で取引されたこともあったといいます。



記事によるとチベタン・マスティフブームは2013年の頃より風向きが変わり、取引価格も短い期間で暴落していったといいます。そして現在の子犬価格は数百元、日本円で数千円から1万円程度で取引されているといいます。ただ、それでも売れないとしており数年前の超高級犬を「ただであげる」と押し付ける例や食肉用として売却する業者もでているとしています。

チベタン・マスティフは大型犬というこで餌代に費用がかかり力が強く散歩も困難とされています。またほえる声がうるさいほか、多くはないものの他人に危害を加える事件が発生しており飼いにくい犬ということでブームが一気に去ったとの見かたもあるとしています。

チベタン・マスティフは中国では国家第二類保護動物に指定されておりどのような法律になっているのかは分からいないのですが仮に食べるという行為についても罰せられる可能性があるため十分注意したいところです。

ちなみに、最近中国ではロシア産のコーカシアン・シェパードという大型犬が人気を集めているとのことです。