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国際宇宙ステーションに接続されたビゲロー膨張式活動モジュールについて、先日行われた再試験で展開に成功したと発表しています。

アメリカ航空宇宙局(NASA)はアメリカ時間5月28日午後4時頃、再度行われたビゲロー膨張式活動モジュール(BEAM)の展開試験について正常に可動させることに成功したと発表しました。

BEAM Expanded To Full Size | Space Station

NASAによると展開試験を行ったのはアメリカ人宇宙飛行士ジェフ・ウィリアムス氏で、彼の操作によりBEAMに内蔵された空気タンクを徐々に開放し加圧、7時間かけ正常な大きさに膨らませることができたとしています。今後の試験に関しては数日間空気漏れが無いかテストされた後、6月2日にもドッキングされたハッチを展開し宇宙飛行士が内部に入るとしています。

今後BEAMは宇宙空間での耐性つまり空気漏れや熱環境、耐放射線など宇宙飛行士が活動できる環境を維持することができるのか試験が続けられます。また基本的は閉じられた状態で人は入らず試験を行うとしてます。





BEAMは1999年にホテル王のロバート・ビゲロー氏により設立された宇宙ベンチャー企業ビゲロー・エアロスペースが開発したものでBEAMより小型のジェネシスI及びIIを2006~2007年に打ち上げ展開試験に成功していました。

BEAMを含むビゲロー・エアロスペースの膨張式モジュールはいずれもコンパクトに格納され宇宙で数倍に膨れ上がるというものでベクトランという極めて丈夫な非金属の素材で覆われています。そのため従来型の金属製モジュールよりも軽量でロケットの仕様により打ち上げることができる金属製モジュールの直径には限界があったもののこれを大幅に上回る居住空間を宇宙に展開することが可能となります。

ビゲロー・エアロスペースはより実用性のある内部空間が330立方メートル(BEAMは16立方メートル)あるBA 330を開発しており打ち上げを2019年~2020年(2基)予定しています。またNASAとしては火星や小惑星探査といった深宇宙での居住空間として膨張式モジュールを運用する方向で共同開発を進めています。
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