レッド・ドラゴン

2024年にも初の有人火星探査を実施すると公に発表しているアメリカの民間宇宙ベンチャー『スペースX』。この有人探査計画に関して同社は今後火星へ2年間隔の定期ルートを開拓する必要があると明らかにしています。

SpaceX CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏は10日、2018年に打ち上げを予定しているFalcon HeavyロケットとDragon V2有人宇宙船を使用した火星への無人飛行実験が成功した場合には、2年(実際には26カ月)ごとに火星ロケットを打ち上げることで、火星への新たな定期貨物便ルートを開拓するとの考えを明らかにした。

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イーロン・マスク氏率いるスペースXはアメリカで人工衛星の打ち上げを行っている他、国際宇宙ステーションへの貨物の輸送もおこなっているのですが、今後の目標として火星への有人探査計画を発表しています。いずれも同社が開発した宇宙船「ドラゴン V2」とその打ち上げ機「ファルコンヘビーロケット」が使用されてるのですが、この計画についてより詳細な内容が伝えられています。

まずスペースXによると2024年に実施する火星有人探査を軸に今後の計画が進められるとしており、記事によると人間を火星地表に立たせ再び宇宙に打ち上げた後地球に帰還させるには火星地表でロケットの燃料、食料、水など大量の物資を送り込まなければならず2018年以降少なくとも2024年までに定期貨物便ルートを開拓する必要があるとしています。

イーロン・マスク氏によると「この有人火星飛行が成功するかどうかは全て、火星への定期貨物便ルートの開拓に成功するかどうかにかかっている」としており、技術的な問題をクリアしつつ極めて困難な火星有人着陸を実施するという意欲を示しているとのことです。

また火星有人着陸に関して地球から火星まで片道200日かかることに関してスペースXは『マーズ・コロニアル・トランスポーター』という惑星間航行用宇宙船を使用するとしており現在、この開発が進めているそうです。