「ロボットに仕事を奪われる!」などとここ最近センセーショナルに語られることがありますが、なんとアメリカで自身の仕事を自作のコンピュータプログラムで行っていたという人間が話題を集めています。
プログラマーは自分の仕事を減らすために便利なツールやソフトを作成することができることから、怠け者で愚かな人間ほど優秀と言われることがあるほどです。自作ツールを活用すれば単調で反復的な仕事の生産性を上げられるわけですが、なんと全ての仕事を全自動化して6年間にわたって給与を得ていたプログラマーが、最終的にクビになってしまったというredditの投稿をInteresting Engineeringが取り上げています。海外の複数メディアによると、アメリカ・カリフォルニア州のとある有名IT企業で働いていた人間が業務中にもかかわらずコンピュータに仕事をさせいてたとして解雇されたと報じられています。現代人であればコンピュータを片手に仕事をするというのは至って普通なのですが、彼に関してはこのレベルを遥かに超えていました。
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記事によると、まず「解雇された」などと話したのは本人でReddit(レディット)というアメリカ最大級のソーシャルニュースサイト、及び掲示板(日本で言うところの2ちゃんねる)で解雇されるまでの出来事を書き込んだことが発端となっています。
彼によると、IT企業に就いたものの仕事の内容が単調で次第に「プログラムだけで十分対応できるのではないか」と考えだしたそうです。その後、彼は本当にプログラムを作ってしまいコンピュータに仕事を肩代わりさせていたそうです。この時、入社8ヶ月目。
このプログラムは実によく働いたらしく、彼がPCに向かって行っていた仕事のほぼ全て行っていました。それからは職場に出向くことはほとんどなく実に6年近い日々をプログラムを動かし収入を得ていたそうです。年収はなんと1,000万円!
どのような経緯で無人化がバレてしまったのかは書かれていないのですが、会社側の調査によると彼が入社してからの6年間、仕事らしい仕事をしたのは僅か50時間ほどに過ぎないと主張しているそうです。
彼は現在再就職に向けて職探しをしている一方、この6年間に中毒になってしまった『League of Legends(ゲーム)』、そして『酒』から抜け出す努力を続けており、ランニングやプログラムに関する書籍を読んで過ごしているとのことです。
人工知能で電話対応を行っていた職員
2015年10月、アメリカ ニューヨーク市の元職員ロナルド・ディロン氏が自身が作った人工知能により音声対応を行っていたとして20日間の停職処分を言い渡されました。当時の記事によると、彼の仕事はかかってくる電話に対応するというものが主な内容で、これに対して勝手に人工知能を設け対応を行っていました。ちなみに、彼の作った人工知能プログラムに関して一般人であれば人が対応しているのか、人工知能が対応しているのか聞き分けることは困難だったとも言われています。(参考)