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宇宙から地球に落下してくる隕石は様々な種類があります。非常にレアなものとしては人類が到達したことがない火星や小惑星からやってきたものがあるのですが、今回発見されたものはこれまで発見された中でも極めて貴重な隕石となっているそうです。

【6月15日 AFP】これまで見つかっていなかった「地球外の岩」のかけらを、スウェーデンにある石灰岩の石切場で発見したとの研究報告が14日、発表された。この石は約4億7000万年もの間、地下深くに埋もれていたという。

AFPBB News
スウェーデンの石切り場で発見されたのはまるで化石のような黒い小さな石です。その後この石は研究機関に運ばれ調査が行われたものの、石を構成している科学的な構成がこれまで地球上で発見された石と全く異なっていたといいます。

石研究は2011年から始まり実に5年もの歳月を要しました。結果としてこれは宇宙から地上に落下した隕石で、落下してから今まで4億7000年前ほど地中に埋まっいたと考えることが分かったとしています。

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隕石はOest65と名付けられ、現在分かっていることとして宇宙で2つの小惑星が衝突したことで発生した片側の小惑星(直径20~30km)の破片と考えられており、実はこの時衝突で発生したもう片側の小惑星から発生した隕石『コンドライト隕石』は既に発見されていました。

この巨大小惑星の衝突により地球には大小様々な隕石が地上に降り注いだと考えられており、この降り注いだエリアが大陸移動によりスウェーデン南部に移動したと考えられています。

クレーターも見つかっている

実はこの2つ小惑星の破片が地球に残したクレーターも発見されています(参考)。これはスウェーデンの森で発見されている「ロックネ」と「モリンゲン」というクレーターで研究から2つのクレーターはほぼ同時に地球に落下した隕石により作られたことがわかっています。

2つのクレーターは16kmしか離れておらずサイズはロックネが直径7500m、モリンゲンが700m。またロックネクレーターを作った小惑星の大きさは600m、モリンゲンは150mとされており、小惑星は今から4億5800万年前に火星と木星のにあるアステロイドベルト(小惑星帯)で衝突し1200万年の時間を経て地球に落下したとされています。