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世界最大の流通企業、アリババグループの会長ジャック・マー氏は市場に溢れかえる偽物に対して「本物よりも良い物がある」などと発言を行ったことを受け国内から批判の声が多く寄せられていると報じられています。

日本ではほとんど知名度がないものの、2015年の流通総額が4850億ドルとなり世界一の流通企業として業界では知られています。主な事業は7つあり、企業間取引や一般人が利用するようなネット通販となっており、会長はジャック・マーという人物。
しかし、この人物が先日「模造品の多くは正規品よりも優れている」などと極めて問題となる発言をしたことが波紋を広げています。

アリババのジャック・マー会長が「偽物は本物よりも優れてい... - Record China

彼によると「模造品の問題はその高品質さにある」としたうえで、「模造商品の多くは正規品よりも品質が優れており、価格も安く抑えられている」と偽物や偽ブランドを擁護する主張をしました。いったいどのような理由からこのような主張に繋がったのかは不明なのですが、中国ではこの発言に対して「模造品を後押しする発言でしかない」「恥を恥とも思わない言葉」という意見のほか、アリババグループの事業の一つ淘宝網(楽天やヤフーショッピングのようなショッピングサイト)を出して「どうりで淘宝網には模造品ばかり並んでいるはずだ」などという反応が相次いだとされています。

ジャック・マー氏はアジア一の富豪とも言われおりアリババが運営している淘宝網(タオバオ)や天猫(Tモール)の取引高はAmazonの2倍になっており、オンライン決済会社「支付宝(アリペイ)」を経由した携帯電話端末を使用した総決済額はPayPalのおよそ3倍になっています。

しかしそのような立場の人間であるにもかかわらずこのような発言をしてしまうということは人として極めて倫理観に劣る判断されてもおかしくはないと考えられます。