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日本時間15日23時に打ち上げられたファルコン9ロケットについて、搭載していた2機の人工衛星の軌道投入に成功したものの、合わせて行われた洋上着陸には失敗したと報じられています。

今月15日アメリカフロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地(ロケットの発射場)から2機の通信衛星を搭載したファルコン9ロケットを打ち上げ人工衛星の軌道投入に成功しました。しかし、ここ最近連続で成功していた第一段目の回収試験には失敗したとしており、現在改良に向けた分析が進められているとのことです。

スペースX、2機の「オール電化衛星」の打ち上げに成功 - ロケット着地は失敗 | マイナビニュース

国内外の複数メディアが報じた内容として洋上着陸に失敗した原因については人工衛星を3万kmよりも高い静止軌道に送り込むにあたって第一段目の切り離し速度を早くする必要があり、大気圏再突入から着陸までの原則を十分に行なう必要があるのですがエンジンの不調により十分な減速ができなかったと考えられています。

具体的には、これまで国際宇宙ステーションといった地上数百キロの低軌道への貨物投入時には帰還時に1基のエンジンを数回再点火し減速を行っていたものの、今回は9基のうち3基を100%の推力で燃焼させ急減速を行っていました。しかしそのうち1基が十分な燃料を行なう事ができず減速に失敗。船に衝突してしまいました。



こちらが15日の打ち上げで失敗した第一段目の着陸映像です。下の映像は遠方から撮影された着陸映像になります。

映像を見た感じでは第一段目は垂直に着陸したもののそのまま転倒したものと考えられます。またイーロン・マスク氏によると、着陸寸前で酸化剤となる液体酸素が無くなってしまいエンジンが停止したと説明しており、動画では十分に減速していることから燃焼の問題は液体酸素不足にあったと考えられます。

今回の洋上着陸試験について過去の発射と比較するとこのようになります。
第一段ロケット燃焼終了時の高度と飛行速度(最初に行われた陸上への着陸は省略)
高度
1回目…70km
2回目…64km
3回目…67km
4回目…68km

飛行速度
1回目…6,600km/h
2回目…8,200km/h
3回目…8,300km/h
4回目…8,300km/h  

1回目は高度750kmの低軌道、2~4回目は高度36,000kmの静止トランスファ軌道(GTO)に人工衛星を送り込んでいます。実は今回の飛行に関しては前回成功した3回目とほぼ同じとのことです。
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