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アメリカの民間宇宙ベンチャー『ブルー・オリジン』は宇宙空間となる地上100kmに宇宙船を打ち上げ、パラシュートが一つ開かないという故障した状態での着陸実験を実施したと発表しています。

米Amazon CEO ジェフ・ベゾスの宇宙輸送企業Blue Originが、4度目となるロケットの打ち上げ~垂直着陸試験に成功しました。今回は、先端の宇宙船部分のパラシュートが正常に開かなかった場合を想定した着陸テストも同時に成功しています。

Engadget Japanese
今回行われた試験とは乗員6名の有人宇宙船ニューシェパードが故障した場合を想定したクラッシュテストになります。具体的には宇宙に打ち上げられ地球に帰還する際3つある大型パラシュートのうち1が展開しない場合を想定したもので、試験結果としては2つのみの展開でも安全に地上に着陸することができたとしています。



こちらが先日行われた試験になります。動画では打ち上げからロケットの帰還、宇宙船の帰還まで収められておりロケットは打ち上げから7分程度で帰還し宇宙船は3分ほど遅れた10分後に着陸しました。宇宙船はこのように2つのパラシュートでも安全に着陸できるよう設計されています。

また着陸時には激しい砂埃発生し相当な衝撃が加わっているように見えるものの、実は着陸寸前に衝撃を和らげる逆推進を作動させておりこの噴気により砂埃が舞うというものになっています。

今回の試験に関しては打ち上げたロケットに関しても前回使用したものとなっており回収試験はこれで4度目の成功になりました。。ブルー・オリジンは早ければ2018年に民間初の宇宙旅行を実施すると発表しており、今年から来年にも初の有人飛行を行なうものと考えられます。

▼着陸間近の宇宙船ニューシェパード
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▼ブルー・オリジンの宇宙旅行
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